ごあいさつ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

堀内写真

『1月17日を過去を悲しむだけではなく、未来につなげていく日にしたい』
私は10歳の時に阪神淡路大震災を経験し、東日本大震災の発生直後からたすきプロジェクトに参加、HANDSの一員になりました。
3年間という短い期間ではあるものの、一緒に活動をお手伝いさせてもらう中で、『HANDSの社会的重要性』『19年間の地道な活動』『そこに集われている方々の悲しみや思いやり』に触れ、一方で、『活動を支えてきてくれた方々の高齢化、固定化』『活動参加へのハードルの高さ』などの問題点も見えてきました。
阪神淡路大震災の経験を未来につなぎ、生き抜く知恵に変えるためにも、これからのHANDSの活動に3つのキーワードを掲げたいと思います。
『寄り添う』
災害に限らず、様々な悲しみや苦しみを抱える方々が語り合える場づくり
『伝える』
阪神淡路大震災の記憶を記録として残し、震災を経験していない若い世代への積極的な継承
『備える』
震災経験を生き残る知恵に変え、今を生きる人たちへ新たな災害に対しての備えとする

 

今までの活動を支えてきてくれた方々の力を借りながら、そこに若い人たちが気軽に参加し、一緒に活動してくれるような環境づくりの構築を目指します。
私はそんな世代と世代をつなぐかけ橋になれたらなと思います。


NPO法人阪神淡路大震災『1.17希望の灯り』理事長 藤本真一



…1995年1月17日午前5時46分に起きた阪神淡路大震災は、
「いつ?どこで?何が起こるかわからない?」という現実を僕たちに突き付けた
…そして、多くの尊い「いのち」が奪われた…
神戸に移り住んで11年目の僕は、友人たちに呼びかけ、
市民ボランティア・ネットワーク「がんばろう!!神戸」というグループを立ち上げ活動をはじめる

目的は、生き残った方々を支えるため
その活動の中で、家族を亡くされた方々と出会う
…絶望し、凍り、時が止まり、暗闇に動くことも出来ない方々…
僕はただ寄り添い涙するだけだった…
「生」を支える活動から、「死」を見つめる活動が始まる
暗闇にいる方々に、せめて小さな灯火でもと、「1.17希望の灯り」を建立する
そして、NPO法人阪神淡路大震災『1.17希望の灯り』を設立
震災だけでなく、事件、事故などで愛するご家族や友人を亡くされた方々と、支え合い、補い合う活動を進めるために


俳優・NPO法人阪神淡路大震災『1.17希望の灯り』設立者 堀内正美



1.17希望の灯り
希望の灯り写真
希望の灯り碑文

一・一七 希望の灯り 一九九五年一月一七日午前五時四十六分
阪神淡路大震災

震災が奪ったもの
命 仕事 団欒(だんらん) 街並み 思い出

・・・たった一秒先が予知できない人間の限界・・・

震災が残してくれたもの 
やさしさ 思いやり 絆(きずな) 仲間

この灯りは
奪われた
すべてのいのちと
生き残った
わたしたちの思いを
むすびつなぐ


設立コンセプト
 神戸・三宮の東遊園地に2000年1月17日に建立された「1.17希望の灯り」の碑文には、阪神淡路大震災で奪われたすべての命と、生かされた私たちの思いが凝縮されています。
  マグニチュード7.2を記録したあの大地震の時、私たちは、かけがえのない『いのち』を失うと同時に、国籍や宗教、肩書きなどの違いを超えて家族や隣人、地域でお互いに心を結び、助け合いました。電気もガスも水道もない中手をたずさえ、支えあったあの『こころ』は、まさに暗闇を照らす小さな"ともしび"だったのです。
 あの日あの時の『こころ』を継ぐように、被災地の公園や街角、学校などには数多くの「慰霊碑」「追悼碑」「モニュメント」がつくられています。これらは、失われた多くのいのちを「個人の死」「一人の死」としではなく、『みんなの死』として受け止めた被災者自身のごく自然な営みでした。私たちはこれらを「震災モニュメント」と名付け、その所在地を記した地図「震災モニュメントマップ」を1999年から発行・改訂してきました。
 このマップを使ってモニュメントを巡り歩く「震災モニュメント交流ウオーク」という新しい活動も生まれました。この活動に携わってきたご遺族やボランティアの働きかけによって「1.17希望の灯り」は建立されました。
 そこに燈されている灯りは、被災10市10町のモニュメントなどを巡って運んだ種火、そして県外被災者・ボランティアによって47都道府県から寄せられた種火を一つにして点灯されたものです。
 この灯りは、2001年1月17日から95日間かけて47都道府県69都市に、50人の市民ランナーによって「感謝のメッセージ」と共に届けられました。  そこでの出会いから、全国都市間ネットワークづくりも芽生えてきました。また東遊園地で開催されている1.17追悼行事は、ご遺族・ボランティアを中核に行政がサポートする形態へと移行してきました。
 私たちは、ご遺族・被災者・ボランティア団体・企業・行政・メディアといった所属や組織にこだわる事なく「亡くなった『みんな』のために、いったい何ができるのか」という思いに突き動かされ、活動を続けてきました。そしてその『思い』と、そこから生まれた支え合う『こころ』を伝えひろげることを目的とし、特定非営利活動法人阪神淡路大震災「1.17希望の灯り」を設立するものです。

【活動の柱】

1、震災の体験、経験を語り継ぐ
2、被災(自然災害・事故・犯罪)により傷ついた方々との心の癒し
3、震災(あの日あの時そして今)を記録する
4、震災によって生まれた「生きる知恵」を伝える
5、災害に対して支え合う仕組み(全国都市間ネットワーク)をつくる
6、アート、スポーツ、音楽を通じて震災文化を育み伝えていく
7、震災によって生まれた市民活動を支援する
8、神戸21世紀・復興記念事業で試みた「市民と企業と行政による協働」を検証・実践していく
9、その他目的を達成するために必要な事業


主な活動内容
活動写真

□継続している活動

  • 震災モニュメントマップの作成
  • 震災モニュメントを訪れてマップへ新たに掲載
  • 震災モニュメント交流ウォーク
  • 希望の灯りの分灯
  • 慰霊と復興のモニュメントの瞑想の空間への銘板掲示
  • はるかのひまわりを通して命の大切さを伝えて行く
  • 交流テントの設置
  • (交流テントとは=毎年、1月16日から17日にかけて 「1.17のつどい」神戸市中央区の東遊園地内に遺遺族やボランティア、市民のみなさんが交流するためのテント)
  • 語り部活動 震災学習の受け入れ 
  • 命を考えるフォーラム 報道被害を考えるフォーラムなどを開催
  • 東遊園地内にある「慰霊と復興のモニュメント」と「1.17希望の灯り」の清掃
  • 灯り通信の発行 年3回
  • 桜を囲んで語る会
  • (長男の伸也さん(当時27歳) ご夫婦を亡くした足立さんが、2000年1月に息子さん達が住んでいた家の近くの神戸市灘区の石屋川公園に桜の木を植樹。その年の4月から、その桜を囲んでの交流会「桜を囲んで語る会」が始まった。)
  • おやじの会
    (家族を亡くした男性達が集まって交流)
  • はこべの会
  • (HANDSのスタッフ サポートしてくださっている女性達の交流会)
  • 望年会
    (年末お世話になっている人との交流会 来年を望んで開かれるので 望年会という)

□これからの活動

  • 防災キャンプ
  • 震災を未来につなぐ
     →震災を伝える活動をしている若い人たちと交流しながら震災を語り継ぐ
  • 手記を集める


理事
理事長 藤本 真一

理 事 上西 勇
    加藤 いつか
    下村 誠治
    田中 宏明
    天神山 廣志
    松浦 潔
    大石 博子
    西角 良一
    米田 実
    永峰 和恵
    尾崎 健二
    原田 朝子
    田中 雄樹
幹 事 井上 隆文


HANDSの生い立ち
1995年1月17日 午前5時46分 阪神淡路大震災 発生
  救援活動開始
  ボランティア団体「がんばろう!!神戸」設立
1998年秋 震災モニュメントマップ作成委員会結成
1999年1月17日 震災モニュメントマップ完成
1999年1月17日 第1回震災モニュメントウォーク
2000年1月17日 震災モニュメント「1.17希望の灯り」設置
※全国から集めた灯りで点灯
2001年1月17日 「1.17希望の灯り」全国へ 分灯の始まり
2002年7月 NPO法人阪神淡路大震災「1.17希望の灯り」設立
   





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